起立性調節障害と診断された方々へ

多くの起立性調節障害の方々を施術してきました。共通した症状は、子供が朝起きられず、学校に行けない事が多いということだけで、他の症状はお子様によってさまざまです。

例えば、頭痛、めまい、嘔吐、不眠、倦怠感、イライラ、肩こり、立ちくらみ、食欲不振、冷え性など。

これらの症状は、同時多発的に起きる場合もありますし、単独の症状として現れることもあります。これらの症状を見ると、子供版の自律神経失調症とも言えます。

これまで施術をしてきてわかったことがあります。コロナ禍以前と後では、同じ起立性調節障害と診断されても生活パターンが全く違います。

コロナ禍以前の生活パターン

  • 受験勉強のプレッシャーで、いつも追い込まれているような感じ。
  • 勉強が難しくなり、物覚えが悪いため、テストのたびに緊張する。
  • 将来の不安でパニックになり、心が休まらずに常に緊張している。

コロナ禍の生活パターン

  • コロナで学校に行けなくなり、メリハリがない生活。
  • 緊張感がなく、ついだらけてしまう。
  • 朝と夜の生活リズムが逆転してしまう。

このようにコロナ禍以前と現在では、生活パターが真逆になっています。つまり、コロナ禍以前は緊張型の起立性調節障害。コロナ禍では弛緩型の起立性調節障害です。症状は同じでも、発生原因が違います。

正直に話すと、コロナ禍以前とコロナ禍では、施術効果にも差が出てきました。コロナ禍以前には、施術後の効果の予測が出来ました。しかし、コロナ禍では予測がつかない上に、体調が悪くなるお子様が出てきました。

最初は理由がわからなかったので、好転反応(良くなる前の毒だし)と説明していました。しかし、低血圧のあるお客様とのメールのやり取りの中でわかりました。相談者をAさんとして、相談メールの再現をします。

Aさんからの相談メール


(Aさん)
症状は 20年前から、疲れると低血糖になる。起立性低血圧。運動や労働していると調子が良く治療は受けたことないです。最近は、更年期やデスクワークのためか?フワフワしためまいや脳が膨張する感覚と疲労が強いため副腎疲労かなと思っています。

(優整体センター)
症状を読ませて頂き、「疲れると低血糖になる。起立性低血圧。運動や労働していると調子が良く治療は受けたことないです。」というところが気になっています。

私の施術は、低血圧よりも高血圧の方が良いという結果が出ています。つまり、高血圧の方が施術を受けるとリラックスし、血圧が下がるので相性が良いのです。

過去に低血圧の人を施術した経験があります。すると、逆効果になりました。
Aさんの場合、リラックスさせるような治療法を受けると、具合が悪くなりませんでしたか?

だから、逆に運動とか労働をし、交感神経を優位にさせて血圧を上げると調子が良くなるのです。

(Aさん)
丁寧なお返事ありがとうございました。たしかに、いろいろ試しました。ヨガや瞑想など。すると、頭がボーっとして吐き気がします。一日中、眠むだるい感じです。なので、自宅ではダンスやリズム運動をして調子を保つようにしています。
これは、何故なのか?不調の理由がわからなくて困っていました。

(優整体センター)
理由は、普段から低血圧気味で血管が拡張しているので、常にリラックスしている状態です。ですから、更にリラックスさせようと、マッサージや瞑想、ヨガなどを行うと、逆に気持ちが悪くなるのです。

詳しく説明すると、もともと低血圧なので血管が拡張している状態で、更に施術を受けると血圧がもっと下がり具合が悪くなるのです。

このような体質の人は、むしろ働いたり、掃除などの家事をしたり、運動をして常に程よい緊張感で交感神経を優位にしていると体調が良くなるのです。

最近、「更年期やデスクワークで疲労感」というところも、デスクワーク自体があまり動かないので、1時間おきに身体を動かしたりした方が良いと思います。

(Aさん)
ありがとうございます。すごく勉強になりました。納得です。参考にして生活してみます。

起立性調節障害の2つのパターン

Aさんと、このようなやり取りがありましたが、皆さんは理解出来ましたか?低血圧の人が私の施術を受けることで具合が悪くなるのは、血管が更に拡張するからなのです。

子供たちの中には、もともと血圧が低い子がいます。それが自粛生活で、ダラダラと家で過ごすと血管が更に拡張します。

すると、朝起きてもだるい、起きられない、頭痛がする、めまいがするなどの症状が出てきます。そこに、一日中テレビゲームやスマホなどの電磁波を浴びると、症状が厄介になります。このパターンが最近多いです。

これまでは、受験生で緊張の連続で体が休めない、睡眠が浅い、肩こりや頭痛が激しいなど、高血圧気味の子が主流でした。このタイプは、私の施術との相性が良いです。

ですから、起立性調節障害といっても二通りのパターンがあります。

このように子供たちや大人の中で、もともと低血圧気味の人たちが、長引く自粛生活で体を動かさず、スマホ、テレビゲーム、動画など、電磁波を浴び続けることで体調を崩す人が増えています。

低血圧の定義は、ハッキリと出ていませんが、優整体センターでは上の血圧が100以下の場合は、施術をお断りしています。このように注意することで、施術トラブルを回避するためです。一番わかりやすいのは、病院から血圧を上げる薬を処方されているかどうかを聞くのが早いです。

このような方々に私が出来るアドバイスとしては、先ずは電磁波が出るものから離れること、部屋の中の電磁波対策をすること、積極的に運動をする、1時間おきに体を動かすことをおススメしています。

本来は、私の施術で体内静電気を抜くのが早いのですが、体内静電気を抜いてもこのタイプは施術後、具合が悪くなるので仕方がありません。

低血圧のお子様の場合、せっかくご予約を入れられてもお断りすることもありますのでご了承願います。


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